自然観察教育

巡検に行ってみよう。城ヶ島の地質を観察してみよう」
という地味なタイトルの子供教室の野外実習があり、その保護者付き添いということで参加した。
うちの息子は小6と小2なので、野外だしいいかも、、くらいな気持ちで私自身は面倒くさいのでイヤイヤ参加したら、、、内容は大学で地学をやってるレベルでちょっと焦った。ちょうど大学生の実習チームも来ていた。

寂れた観光レストランでまぐろの刺身定食を食ったくらいで島自体の散策はしたことない城ヶ島であるが、場所は三浦半島の先端にあり、半島と島は橋で渡れる。

この太平洋側に地層が露出した岩肌があり、地学の実習の登竜門的定番スポットだそうな。
地質学の専門家の説明を聞きながら午前と午後のほぼ1日かけてぐるっと回った。

3000万年前から300万年前の間に形成された地層をみて、断層、級化構造、スランプ構造、火炎構造、生痕化石、クロスラミナ、ノジュール、偽れき、鍵層、ゴマシオ凝灰岩とオリビンサンド採集、関東ローム層、、、と実際に見て観察した。この内容、完全に小学生レベルを超えている。

三浦半島フィリピン海プレートがぶつかった所にあり、ものすごい力が加わっている所、、、ゆえに地層がひっくり返ったり、断層が出来たりしているのが理解できた。

最近の火山の噴火もそうだが、今やプルームテクトニクスというマグマの対流がいろんなことに関係しているようだ。
海水浴や釣りや単なる観光で城ヶ島に来ていたら何も思わないが、地質学を専門的に聞いて目の前の断層とかを見るとかなりヤバイ場所だということが分かった。

先日の小笠原の地震城ヶ島の先の地下で起こったことを考えると、、、ちょっと恐いのだ。

関東ローム層も習ったというより、リズム感がいいので言葉のみ覚えたのみで讃岐人の私からすると何のこっちゃレベルだが、これって、昔、、、と言っても地層レベルでは最近の250万年くらい前に、富士山や、いま話題の箱根山が噴火したときの火山灰が降り積もってできたそうなんだって。当時箱根山は3000m級の山だったのだがもっと直近だと噴火で半分以上が吹っ飛んで今の状態になってるとか。その時の山の崩壊でできたのが芦ノ湖、、、要するにあの真下はマグマで大涌谷なんて、沸騰している鍋の蓋の上を歩いているようなもんだ、、よくあんな所行くなぁ、、と聞かされて、さらにビビった。

地質学を分かってる人からすると、絶対行きたくない場所だろうね、、。
先日噴火した口永良部島なんて海があるから分かりにくいが、海を取っ払って地面(海底)から見たとすると標高1200mの火山で、島の住民は火口の周辺に住んでいるようなもんだ、、、と我々一般の感覚とは違って見えている。

いやいやいや、、かなり勉強になりました、、。

補足、2014-12-08の日記にうちの庭に転がっていた木の化石を紹介したが、コレが1500万年前のモノでちょうど今回の地層の年代と重なっていたことが分かった。ちょっぴり興奮、、。
http://d.hatena.ne.jp/district57/20141208