映画「花戦さ」

茶と生花の世界観を堪能できる内容。
千利休佐藤浩市池坊専好野村萬斎が演じている。利休は佐藤浩市の親父さんである三國連太郎も演じたのでキャスティングも面白い。
日本人として生まれてきてよかったと思える映画。逆に日本人じゃないと理解できないのではなかろうか。

今更ながら、華道や茶道を一度勉強してみたいと思った、、、機会があれば、、。
ちなみに私の母親は華道と茶道の師範で自宅で教えていたので子供の頃、側で遊んでいたのだがお茶を立てる時のサッサッサという音や花を切る時のパシンという音を妙に記憶している、、。
もう他界しているので教えを得ることはできないが、、、。

映画の中の茶道も華道も男の世界だった、、。天下人になるには茶と花に精通して人の心を知れ、、と信長が秀吉に言うシーンがある。信長の器のでかさがよく分かる。

金の茶室を作った天下人秀吉と金キラのビルを持つドナルドトランプ米大統領が妙に重なってしまう。
複雑化した今の世の中、、、もっとシンプルに生きれぬものか、、そんな事を考えさせられた。

あと、映画の中でれんという絵師の女の子が出てくる、、この人物はフィクションなので実在はしないが、彼女が思うがままに襖に描いた蓮の花の絵が強烈だったので気になって調べてみたら、、、やはり小松美羽の作品だった。今や世界が注目する先鋭の日本画家、、、。その一瞬を感じるままに描く手法も利休や池坊に通ずる禅の教えを感じた。

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