想定外の災難

先日、知り合い宅で火災発生。その現場を見せてもらった。
1Fキッチン周りが燃えたのだが、幸いにも住人は仕事に出た後だったので無事。隣の住人が火事に気がついて通報したので全焼には至らなかった。数分通報が遅れたらプロパンガスが爆発して大惨事になっていたとか、、、。

身近に火災というのがなかったので実際に火災現場へ行ってみると意外なことが分かった。
燃えたのはキッチンだが何かが燃えると炎と煙と熱が出る。私たちは火事というとまずは「炎」のみを意識する、、ほとんどの人は火事というと炎がメラメラ燃え広がって行くことをイメージしている。

ところが現場を見て分かったのは最近の住宅は難燃性の建材をつかっているので燃え広がって行くスピードは遅い。その代わりに煙と熱が伝わって行くのだ。キッチンの隣のリビングは全く火が回っていなかったのだが煙のススで様々なモノが真っ黒になっていた。そして天井に近い所は熱が凄かったのかプラスチック製のモノはすべて溶けてグニャグニャになっていた。電灯の傘の部分やエアコン、プラ製の額など全部溶けていた。おそらく火が付く寸前だったと思う。温度でいうと300度手前くらいだろうか。

面白いことに熱と煙は天井に近い高い所のみで、床に近いところに置いてある液晶テレビやプレステなんかは問題なかった。このことから火事から逃げる時姿勢を低くして逃げろと聞くが納得できる。

さて、この火事の原因だが、実はこのウチのワンコが犯人なのだ。
ここの奥さんが仕事に出る時ワンコに生ゴミを荒らされないようにワンコの届かないガスコンロの上に置いて家を出た。これがまずかった。
ワンコは生ゴミをやっつけようとして前足でカリカリやったのだが、ツマミを押して右に回すと火が付く電子着火タイプのガスコンロを偶然にも作動させてしまったわけ。「チッチッチッチ、、ボッ」って火が付くやつ。

消防署の現場検証でこのことが判明したわけだが、、、さて、その後のワンコは如何に、、、床に近い所でいるので命に別状なし。しかしススでマックロクロスケになってました、、。

笑うに笑えない、、でも笑っちゃうお話でした。
くれぐれもワンコのいるお宅は気を付けましょう、、、。