内閣府職員変死のミステリー

このニュースはかなり怪しい。
詳細については「内閣府職員変死」で検索すれば出てくるので省略するが、私が気になったのはあのゴムボート、、、。

私も船乗りなので気付いた点が幾つかある。
一つはゴムボートと言ってもあのサイズだと30kgある。
沿岸からだと一人でボートを降ろすのが一苦労で、車で運んでマリーナとか漁港のスロープ状のところかビーチでえっちらこっちら運んで降ろす、または陸上で膨らまして岸壁か桟橋から投げ入れるか(その後自分が乗り込まなくてはいけない)、、、ということになる。どっちにしても波打ち際の岩場の海岸では無理。引きずると穴が空くので絶対持ち上げて運ぶのが鉄則なので車か台車のようなものがないと運べない。旅行者じゃ無理。
しかも初めて買ったボートであれば膨らませてセッティングするだけでも最低1時間は掛かる。
その現場を必ず誰かに見られているはずだし、この時期にゴムボートを出していたらさぞ怪しい光景であろう。

もう一つはモーターを別に買ってつけていたという点。
モーターはガソリンエンジンではなくエレキのようだ。ということでバッテリーも別途買って充電して積んだことになる。ニュースでは4時間動くバッテリーを積んでいたとあるが、それで日本まで来ることは最初から不可能ってことは分かっていたはず。なんのためにモーターをつけたのか説明がつかない。しかもエレキモーターの速度は人がゆっくり歩く程度でもし逆風受けるとおそらく逆走するくらいパワーがない。主に波のない湖のバスフィッシングでポイントをゆっくり移動するのに使うためのもので高速移動するために使うものではない。また普通は海では使わない。
しかも買ったばかりのバッテリーはフル充電されていないので充電をどうやってやったのか?充電器が必要だし、バッテリーと言っても車のバッテリーと同じだから小さくてもこれまた重い。

さらにもう一つ、、このゴムボートにはハイプレッシャーフロアという中敷マットがある。これは高圧の空気で膨らませるとかなり硬い床になりボートの形状をしっかりさせる物。これは必ずゴムボート本体とセットになっていてこの中敷マットがニュース画像を見る限り入っていないのだ。中敷マットをセットすると空気を抜かない限り外れて分離することはない。これはおかしい。
自分の意思で何らかの目的がありこのボートで海に出たのであればライフジャケットを装着するのが自然。ライフジャケットなしで冬場の海にエレキモーター付ゴムボートで出ること自体が自殺行為、、、。

何者かに拉致され寒いところに放置され凍死させ、本人になりすました誰かが本人のクレジットカードでボートとモーター類を買い海上の何処かでボートに死体を乗せて漂流させた、、、としか思えないのだが、、。

ご丁寧にも漂流者が誰か判別がつくようクレジットカードを持たせ、ウォン紙幣も持たせている。

ちなみにあんなゴムボートで危ない、、、と思う人も多いかもしれないがゴムボートは空気で膨らんでいるため他の普通のボートと違って浮力が一番あり空気が抜けない限り沈むことはない。水中に沈んでいる部分はごくわずかでほとんどが浮いている状態。だから冬の荒れた日本海で一番安全なのがゴムボートなのだ。しかも風の影響をもろに受けるので北風が吹くとほっといても日本に漂着する。湖とかにある手漕ぎボートだと波を受ければすぐ沈してしまう。死体を自然体で日本の沿岸に漂着させるとすればゴムボートがベストなわけ。

全てが不自然でミステリーなのだ。
もう少し情報が出て来ないとなんとも言えないが、、単なる事故だったのねチャンチャン!てことではなさそう、、。