はまぎん こども宇宙科学館

昨日は1日息子たちの科学セミナーの付き合い、、。
何と、横浜銀行という地方銀行が科学館という箱物施設を持っている。地方銀行といっても下手な都市銀より規模がデカイのでこういう施設まで持っている。

さて、今回は空力翼艇を作ろう、、というテーマだったが、お子ちゃまの単なるショボい工作くらいに考えていたら、内容は中々のものだった。
まずは講師陣がスゴい。科学館の職員やバイトのお姉さんが適当にやっているのではない。何とJAXAの職員が休日返上でやってくれるのだ。いま、アニメの宇宙兄弟ヒット以来、JAXAは教育にとても力を入れていて将来の科学者へのキッカケ作り的な事を全国的に展開している。このプログラムの一環として宇宙科学館で教室的な事をやっているのだが、予定が合う限り出来るだけ外さないようにしている。

さて、今回の空力翼艇だが、理屈はいたって簡単、、飛行機の翼の短いものを作って輪ゴムで引っ張って発射させる、、、この翼の大きさと重さとバランスとスピードが合えばほんの少しだけ床から浮き上がるホバークラフトになる。
飛行機のように大きくないので高く飛び上がる事はない。
床面から浮いているので摩擦がなく滑るように走る。要するにリニアモーターカーと同じだが、違うのはリニアモーターカーは浮き上がらせるのに電磁石を使うが、この空力翼艇は翼による揚力を使う、、。

スターウォーズに出てきたタトゥーイン星でルークスカイウォーカーが乗っていたスピーダーという乗り物そのものなのだ。

まずは次男が作った工作の走行テストをご覧あれ。

フト思った、、、リニアモーターカーみたいな面倒くさくて金かかるもんよりコレでいいじゃん!レールのない凹型の線路を作ればいいだけだから簡単じゃないの、、。新幹線と飛行機を合体したモノだからすぐに実用化できそうだし。跳び上がらないから落ちる事ないし事故率も低いはず。要するに飛べない飛行機を作りゃいいだけ。

で、JAXAの職員曰く、、そんなもん言われるまでもなくとっくに宮崎で実用化実験やってます、、だと、、。
実は、エアロトレインと申しまして、山梨のリニアの実験線の前にあった実験線が宮崎にあり、時速500km出せます、、、でも、リニアの方がスゴそうなので予算持っていかれちゃって、、、一応こっちも2020年の実用化目指してま〜す、、、無理だと思うけど、、、てな事言ってた。まっ、こういう業界、いろんな力関係があるわけね、、。
と、、このレベルの話にまでつながるのは専門家ならでは、、、そしてササッと動画ファイルを幾つか見せてくれた。
えっ、こんなの夕方のニュース番組で流しまくれよって感じ。

実験車両がコレ、、推進力にエンジン+プロペラを使っている。残念ながら見せてもらった動画は見つけられなかった。静止画のみ。

実用化するとこんな乗り物になる、、まさしく新幹線と飛行機が合体したみたいなやつ、、ただ、推進力はジェットエンジンみたいだけどモーター、、。路線のスペースを使って風力発電とか太陽光発電とかも行う。

うーむ、、夢の乗り物だ、、、とオッさんの私にとってもとても面白い内容だった。

エアロトレインの概要