高齢者福祉施設に行ってきた、、感想

重度の認知症の入所者のいる福祉施設に仕事で行った。約1時間ぐらいはいたのだが、結論から言うとこっちが狂いそうになった。

あるお婆ちゃんはずっと机を叩いていた。別のおじいちゃんはよだれを垂らしながら壁をじっと見て何やら呟いている。ある人は私に向かってずっと大声で文句を言っていた。
壁には入所者の絵がかざられていた。なんだか幼稚園児の絵みたいな気がした。

この施設の職員は下の世話から食事まで黙々と仕事をこなしていて、まるでアンドロイドのロボットが仕事しているように機械的な動きに見えた。昨今の福祉施設の入所者への虐待等を踏まえてか、行動は常に職員2人で行っているのが印象的だった。トイレ等の密室で入所者と職員が2人だけになることはないようだ。また、至る所に監視カメラがあり常時録画されているがこれはもう常識だろう。

重度の認知症になると感情のコントロールができないのかボォーっとしているか怒ってるかどちらかだという。自宅で家族の誰かが介護するのは実際無理だと思った。
たった1時間くらいだったが私でさえ発狂しそうになった。何か虐待とかそういう事件が起こるのが何となく理解できる。口で綺麗事は言えても現実は厳しい。

それでもこういう施設に入れている高齢者は幸せだと思う。経費も高額なので、それなりの資産なり蓄えなり家族の支えがないと入所も難しい。

夕方自宅に帰ると自宅上空をヘリがホバリングしていて何やら拡声器で叫んでいた、、、ヘリのエンジンの音がうるさくて声がよく聞こえないのだが「振り込め詐欺にご注意!」のようなアナウンスだった。私でも聞き取りにくいのに耳の遠い高齢者に聞きとれるのだうか?
よほど振り込め詐欺の被害者が多いのだろう。
認知症の前段階になると人を疑うことがなくなるらしくとても素直になると聞いた。
だから今のままでは振り込め詐欺が無くなることはない。

今日は自分の中で「認知症」がテーマの一日だった、、。