風立ちぬ

ジブリの風立ちぬを遅ればせながら観に言った。
世間的には感想が真っ二つに分かれるが私としてはイマイチな方に入る。脚本の段階でダメ。メッセージ性があまりはっきりせず観た後にどうも煮え切らない中途半端な感覚になった。絵が素晴らしいだけにとても惜しい。

伝記物をやるのであれば世界にどうしても伝えたい人物を選ぶべきだったように思うがどんなもんでしょ。

私ならこの人をジブリでアニメ化して欲しかった。
数多くのユダヤ人を救った日本のシンドラー「杉原千畝」氏。

テレビで数回ドラマにはなったが世界中の人に見られたわけではないのでとても惜しいのだ。こんなすごい日本人がいたのに、、、。

登場ドイツとは同盟関係にあり、ユダヤ人にビザを出すなという至上命令があったにもかかわらずユダヤ人を救うために独断でビザを出した。外交官とはいえ公務員、上からの命令には逆らえない。これは当時の感覚からだと国賊となる。

そういうこともあり未だ外務省では人間として正しい事をした杉原氏が英雄視されることはない。
映画「クリムゾンタイド」でも、艦長と副長との間で命令と現場の判断の駆け引きがテーマとなった。客観的に見ても何が正しいのか解らなくなった。

それだけに世界に杉原氏のやったことを発信してもらいたいのだ、、、。

ちなみに鎌倉霊園に杉原氏のお墓がありたまにお参りに行っている、、、。(ご家族に配慮してお墓の敷地内には入っていません。)